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2025/06/29

移動式プラネタリウムで広がる、地域とつながる宇宙体験

― 日野市立第六小学校にて、家族で楽しむプラネタリウム ―

2025年6月29日、日野市立第六小学校の体育館にて、移動式プラネタリウムを用いた体験イベントを実施しました。本企画は、星つむぎの村主催のもと、Curascopiumが共催として参加し、日野市の協力を得て開催されました。当日は、移動や外出に困難を抱える障がいのある子どもたちを含め、約80名の子どもとその家族が参加しました。

学校に「宇宙を運ぶ」という選択

プラネタリウムは、本来であれば専用施設に足を運んで体験するものです。しかし、障がいのある子どもやその家族にとって、移動そのものが大きな負担となる場合も少なくありません。

今回の取り組みでは、**学校体育館に移動式ドームを設置することで、「宇宙のほうから子どもたちのもとへ行く」**という形を選びました。慣れ親しんだ学校という環境の中で、安心して文化体験に触れられることを大切にしています。

対話を大切にしたプラネタリウム体験

上映は一方向的な解説ではなく、参加者との対話を重ねながら進行するスタイルで行われました。子どもたちの反応や声に耳を傾け、その場の空気に合わせて内容を調整することで、それぞれの参加者が自分なりのペースで宇宙を楽しめる時間となりました。

障がいの有無にかかわらず、同じ空間で同じ星空を体験し、感じたことを家族で共有する――その時間自体が、特別支援教育と文化体験をつなぐ大切な場となりました。

地域とともにつくる、包摂的な場

本企画は、家族参加型であることに加え、地域に開かれた取り組みとして実施されました。日野市の全面的な協力のもと、近隣の子どもたちも含めて多くの参加があり、地域全体で宇宙体験を共有する場となったことも大きな特徴です。

特別支援教育と文化活動を切り離すのではなく、地域の中で自然に交差させていく——その一つの実践例として、高い評価をいただきました。

今後に向けて

Curascopiumでは、こうした移動式プラネタリウムの取り組みを通じて、これまで宇宙や科学に触れる機会が限られていた人々にも体験を届けることを目指しています。今後も、地域や他団体との連携を大切にしながら、誰もが参加できる宇宙体験のかたちを模索していきます。